琵琶湖の南西、比叡山の麓に位置する『円城寺』に行ってきました。
『園城寺』は一般的に『三井寺』の名で、
古い歴史と文化財、また、数多くの伝説が残る寺として知られています。
「一切経堂」と呼ばれる禅宗様のお堂の中央には、
経典が納められた回転式の「八角輪蔵」があります。
暗がりの室内に足を踏み入れた瞬間、
あまりの巨大さと、おびただしい数の箱に、
一瞬、これは何だろう、、。と戸惑いながら、
寂びた柱や梁が、仏教の歴史の深さと尊さを語りかけているようでした。
今回もう一つ見学したかった「光浄院客殿」は、
残念ながら、特別拝観を中止されていましたので、
是非、また訪れたいと思います。
「八角輪蔵」:仏教の経典を集めた「一切経」が納められ、一回転させると、
すべての経を音読したのと同じ功徳が得られるとされている。
国宝の「金堂」は、桃山時代に豊臣秀吉の正室(ねね)により再建された和様仏堂。
霊鐘堂内部には伝説で知られる、「弁慶の引き摺り鐘」が安置されています。
変事があるときは、不思議な現象がおこると伝えられ、不吉な予兆の時には、鐘は汗をかき、
撞いても鳴らず、良いことが起こると自然に鳴るといわれています。