高床の家
High-floor house
この家は、上杉謙信公ゆかりの春日山の麓にたつ、夫婦の家です。
積雪が2mを超える豪雪地域であることから、雪で閉ざされる冬を、少しでも安心で、住みやすく過ごせるように考えました。
玄関以外の居住スペースをすべて2階にまとめ、「平屋づくりの高床式住宅」とすることで、居住スペースが雪に埋もれることなく、見晴らしと日当たりを確保しています。
1階のピロティー部分には、ガレージと玄関を配置し、車に雪が積もることなく、そのまま家の中に入れるようにしました。
また、強靭な構造とすることで、無落雪屋根を可能にし、雪下ろしの負担も軽減しています。
リビングの窓から望む春日山城や里山の風景が、日々の生活に潤いと豊かさをもたらしてくれたらと思いを込めました。
所 在 地 : 新潟県上越市
構造規模 : 木造2階建て
床 面 積 : 93.03㎡
竣 工 : 2022年 冬
構造設計 : エス・キューブ・アソシエイト
施 工 : 大栄建設株式会社
掲 載 : 『住宅建築』No.500 2023年8月号